【8月3日 AFP】男子テニス、ベット・アット・ホーム・オープン(bet-at-home Open-German Tennis Championships 2015)は2日、シングルス決勝が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が7-5、7-5で第8シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)を下し、優勝を飾った。

 ドイツ・ハンブルク(Hamburg)のクレーコートでタイトルを獲得し、ナダルは不振から立ち直るために必要としていた自信を手にした。

 ナダルは今季、リオ・オープン(Rio Open presented by Claro hdtv 2015)とバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2015)で経験豊富なフォニーニに敗れていた。

 接戦の第1セットで最初のサービスゲームを落としたナダルだったが、そこから巻き返し、最初のマッチポイントで2時間半を超える熱戦を制してリベンジを達成した。

 2008年大会以来2度目の優勝を飾ったナダルは、クレーコート大会での優勝回数を47に伸ばした。

 ナダルは、「ここ2回は彼(フォニーニ)に負けていたから、厳しい戦いになることは予想していた。試合を通して前向きで、すべてのボールに食らいつく良い姿勢を貫けたと思う。コート上では厳しい瞬間もあったし、チャンスを逃したこともあったけれど、その度に立ち直って、理想的な精神状態で戦い続けることができた。この勝利に満足している。自分にとっては重要な勝利だ」とコメントした。

 ナダルはこの後、31日に開幕を控えるシーズン最後の四大大会(グランドスラム)、全米オープン(The US Open Tennis Championships 2015)に向けて、米国のハードコートに主戦場を移す。

 全仏オープンテニス(French Open 2015)で連覇を逃したナダルは、世界ランクでもここ10年で最低の順位に後退しており、厳しいシーズンを送っている。

「これからハードコートのシーズンが始まるけれど、それはまた別の話。ただ、それと同時に同じメンタリティーで進んでいくつもりだ。このタイトルを手にしたことで、今年をランキング上位8位で終わらせるためのポイントを獲得できたし、少し落ち着きを取り戻すことができた」

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