【8月2日 AFP】英イングランド(England)南部で先月31日にサウジアラビア国籍の自家用ジェット機が墜落した事故で、死亡した4人の中に、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の前指導者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の親族が含まれていたことが明らかになった。ロンドン(London)のサウジアラビア大使館と英警察当局が1日、発表した。

 サウジ大使館は死亡した人物の身元について詳細は明かしていないが、ビンラディン容疑者の親族に近い関係者はAFPやサウジのメディアに対し、死亡したのは同容疑者の義母と妹、その夫だと話している。

 事故機はエンブラエル・フェノム300(Phenom 300)で、ハンプシャー(Hampshire)州のブラックブッシュ空港(Blackbushe Airport)に着陸しようとした際に近隣の車のオークション会場に墜落した。

 英警察の広報担当者は、この飛行機に乗っていたパイロット1人を含む4人全員が死亡したことを確認したと述べ、「死亡したうちの3人は母親、妹、同機の所有者の義理の兄弟で、全員がビンラディン(容疑者)の親族であるとみられている」「彼らはサウジ国籍で、英国に休暇で訪れていた」と話した。

 英警察当局と航空事故調査委員会(Air Accidents Investigation Branch)が墜落の原因を調査している。(c)AFP/Jack TAYLOR