【8月2日 AFP】在英の非政府組織(NGO)シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)によると、シリアのアレッポ(Aleppo)で1日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装組織「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」が設置したイスラム法廷の命令により、少なくとも10人が処刑された。同監視団によると、処刑された10人のうち2人は姦通罪、残りはシリア政府に協力した疑いが持たれた。

 法廷にはシリア反体制派の保守派の数グループが参加しているが、アルヌスラ戦線が主な権力を握っている。処刑はアレッポ東部のシャー(Shaar)地区で行われ、10人全員は銃殺された。

 シリアでは、イスラム系武装グループやイスラム過激派が制圧した多くの町や村にイスラム法廷が設置されている。またアルヌスラ戦線は、制圧した地域において政府軍兵士の処刑も行っている。シリアでは2011年に反体制デモが内戦に発展して以降、23万人以上が死亡した。(c)AFP