【8月2日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)は1日、南アフリカのヨハネスブルク(Johannesburg)でNBAアフリカゲーム2015を開催し、チーム・ワールドが101-97でチーム・アフリカに勝利した。

 アフリカ大陸で初めて開催された試合は、最終クオーターで逆転したチーム・ワールドに軍配が上がった。

 試合はカメルーン、コンゴ民主共和国、ナイジェリア、セネガル、南スーダン出身選手を含めたチーム・アフリカが、米国出身選手を中心としたチーム・ワールドを相手にリードを奪う展開となった。

 チーム・アフリカは第1クオーターで30-17と先行すると、前半を56-38で折り返し、第3クオーター終了時には77-62でリードしていた。

 しかし、第4クオーターにチーム・ワールドはワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)のブラッドリー・ビール(Bradley Beal)、メンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)のジェフ・グリーン(Jeff Green)が3ポイントシュートを立て続けに決め、逆転に成功した。

 この試合ではまた、第2クオーターにナイジェリア出身のアキーム・オラジュワン(Hakeem Olajuwon)氏、コンゴ民主共和国出身のディケンベ・ムトンボ(Dikembe Mutombo)氏が、チーム・アフリカの選手としてコートに立つサプライズがあった。

 1984年のNBAドラフトで、アフリカ出身選手では初めてとなる指名をヒューストン・ロケッツ(Houston Rockets)から受けたオラジュワン氏は、シュートを決めて観客を大いに沸かせたあと、息を切らしながらベンチに退いた。

 52歳のオラジュワン氏は、「信じられないほど素晴らしい日になった。夢がかなった」とコメントした。

「今回のような歴史的で素晴らしい出来事の一部になれたことを誇りに思う」

 南スーダン出身で、今回チーム・アフリカのキャプテンを務めたマイアミ・ヒート(Miami Heat)のルオル・デン(Luol Deng)は、「誰もが本気でプレーしていたし、長時間にわたってリードしながらも負けたことは残念だ」と語っている。

「チーム・ワールドのプレーは僕らよりも少しだけ速かった。アフリカ大陸におけるバスケットの将来は明るいよ」

(c)AFP