【8月1日 AFP】シリア北部アレッポ(Aleppo)県で7月31日、米軍の訓練を受けるシリア反体制派の基地が、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のシリア支部「アルヌスラ戦線(Al-Nusra Front)」に攻撃され、両者の間で激しい戦闘となった。

 在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、アルヌスラ戦線に攻撃されたのは、米軍が軍事訓練を行っているシリア反体制派の「穏健派」の第30師団(Division 30)の基地。この攻撃に対し米軍主導の有志連合も空爆などで応戦し、アルヌスラ戦線側の戦闘員少なくとも18人が死亡。反体制派側も基地の防衛には成功したが戦闘員7人が死亡した。

 一方、第30師団がフェイスブック(Facebook)で発表したところによると、同師団の5人が死亡し、18人が負傷した。

 アルヌスラ戦線は、米中央情報局(CIA)による訓練などを受けさせるために「穏健派」から戦闘員を募っているとして米政府を非難。また、数日前に第30師団の戦闘員数人の身柄を拘束したと主張している。

 アルヌスラ戦線は戦闘員を拘束した状況や人数などは明らかにしていないが、シリア人権監視団はアレッポの村で7月29日に第30師団の反体制派戦闘員8人がアルヌスラ戦線に拘束されたと伝えている。(c)AFP/Maya Gebeily