【7月30日 AFP】中国・香港(Hong Kong)の裁判所は30日、3月に起きた抗議行動の騒乱の際に、胸を使って警察官に暴行したとして起訴された女(30)に対し、懲役3月15日の実刑判決を言い渡した。

 被告は今年3月、中国本土から香港に入境する貿易業者であふれかえった香港郊外の元朗(Yuen Long)で起きた、貿易業者らに対する抗議行動に参加。その際に、警部の腕に胸でぶつかったことが罪に問われた。

 地元紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(South China Morning Post)によると被告は裁判の中で、かばんのひもをつかもうとした警部に左胸を触られ、恐怖のあまり「痴漢」と叫んだと証言した。一方、警部側は、被告が胸でぶつかってきたと主張していた。

 判決に先立って判事は、被告が「自分が女性であることを利用して警察官の痴漢をねつ造した」と述べ、警察官の評判をおとしめる悪意のある行為だと批判したという。

 女は上訴までの間、保釈されている。(c)AFP