【7月30日 AFP】米マイクロソフト(Microsoft)は29日、新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10(Windows 10)」の無料提供を開始した。パソコンやタブレット、スマートフォンなどに共通の新OSで、モバイルコンピューティングや「モノのインターネット(Internet of Things、IoT)」での巻き返しを狙う。

 マイクロソフトのエグゼクティブバイスプレジデント(オペレーティングシステム担当)、テリー・マイヤーソン(Terry Myerson)氏はブログで、「ウィンドウズ10で、パーソナル・コンピューティングの深化というわれわれのビジョンが実現し始める。この世界では、誰でもシームレスに容易にデバイス間を渡り歩く。適切な方法やタイミングで、声やペン、ジェスチャーを使うことで、またじっと見つめることで、テクノロジーとのやりとりが人とのやりとりと同じように自然になる」と述べている。

 市場調査会社オーバム(Ovum)のアナリスト、リチャード・エドワーズ(Richard Edwards)氏は、マイクロソフトの狙いはモバイルOS市場の奪還でななく、モノのインターネットという次代の数十億ドル市場での地盤固めだと分析している。(c)AFP/Rob Lever