【7月30日 AFP】世界保健機関(World Health OrganizationWHO)は29日、西アフリカで大流行を起こしたエボラ出血熱の1週間当たりの新規患者数が、過去1年あまりで最少になったと発表した。その一方で、シエラレオネでは深刻な感染が再発する恐れがあると述べ、依然として予断を許さない状況にあることを明らかにしている。

 WHOが発表したエボラ出血熱の流行に関する最新の週次報告によると、26日までの1週間で確認された新規患者数は、ギニアで4人、隣国のシエラレオネで3人だったという。

 だが、シエラレオネの新規患者の1人については、首都フリータウン(Freetown)から北部トンコリリ(Tonkolili)の中心地区に移動した後に死亡しているため、WHOは「さらなる感染の重大なリスク」と警告している。

 WHOによると、7月19日に頭痛を訴えて地域の病院を訪れた同患者は、外来患者の一人として治療を受けた後、そのまま病院を後にしたという。その2日後の21日に別の病院を受診し、入院時に隔離されたが、患者は23日に死亡。検査で(エボラの)陽性が確認された。

 WHOは、「接触者リストに記載された人数はこれまでに500人以上に上っており、うち数人は高い感染リスクがあるとみなされている。感染源を立証するとともに、接触者全員を特定、追跡するための調査を継続中だ」と発表した。

 WHOによると、500人あまりの接触者はすべてトンコリリ地区にとどまっているという。同地区では今月、150日ぶりにエボラ新規感染者の発生が報告されていた。

 公式データによると、史上最悪規模のエボラ出血熱流行で、ギニア、シエラレオネと隣国リベリアの3国でこれまでに約2万8000人が感染、うち1万1000人あまりが死亡している。しかし、この公式データについては、実際より低く見積もられているという見方が大半を占めている。(c)AFP