【7月30日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)は29日、ミシェル・プラティニ(Michel Platini)会長が国際サッカー連盟(FIFA)の次期会長選に出馬すると発表した。

 60歳のプラティニ氏についてはこの数週間、FIFAのジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長の後任に立候補するかどうか、さまざまな臆測が流れていたが、これで終止符が打たれた。

 一連の汚職スキャンダルが発覚してFIFAの名声が失墜すると、ブラッター会長は再選を果たした直後の6月に辞任に追い込まれた。

 そしてブラッター会長は先週、後任を決める会長選を来年2月26日に実施すると発表した。

 UEFAはこの日、プラティニ氏がFIFAに加盟する209協会に対して書簡を送り、正式に出馬表明を行ったことを明らかにした。

 プラティニ氏は、「これは個人的に考え抜いた末の決断だ。私は自身の将来とともにサッカー界の未来について熟慮し、決意を固めた」とコメントしている。

「みなさんからの高い評価と支援、そして激励にも導かれた」

 プラティニ氏はまた、「サッカーの利益のために」努力していくことを約束し、「人生には、運命を自身の手に委ねなければならないときがある。私は人生の岐路に立ち、FIFAの将来を築いていこうとする重要な瞬間を迎えている」と語っている。

「FIFAでは、この約50年間で会長を務めたのは2人しかいない。こうした極端な不変性は、激動する世界や、大きな経済変動が起きているスポーツ界では矛盾するものである」

「しかしながら、昨今の問題によって、サッカー界の最高権力が心を入れ替え、その統治を考え直す機会が訪れた」

(c)AFP