【7月30日 AFP】ガラス張りの近代的な高層ビルが立ち並ぶカタールで、古代から1950年代まで一大産業だったのは真珠の採取だ。

 同国の真珠採りでは「ダウ船」と呼ばれる伝統的な船から「ガワ」と呼ばれるダイバーたちが水深6メートル前後まで素潜りし、真珠貝を採取する。ベテランは息つぎなしで約90秒、潜ったままでいられる。

 こうした真珠採取は石油の発見などとともに衰退した。現在では、年に一度、真珠採りの大会が開かれているが、その主催者は「カタール人の大半が生まれるのは海のすぐそば。週に2~3度は海へ行く」といい、大会を通して海に頼ってきたカタールの歴史について訴えていきたいと語った。(c)AFP