【7月29日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)は28日、元大学ラグビーの選手で、アメリカンフットボールでもプロ経験を持つジェン・ウェルター(Jen Welter)氏をインターンのコーチに迎えた。

 NFLで初の女性コーチに就任するウェルター氏は、カーディナルスのトレーニングキャンプとプレシーズンに参加することになった。

 ウェルター氏は、「ここまでの大きな夢は持ったことがなかった」と喜びを語り、「アメフトを始めたとき、ここにいることは想像していなかった」と続けた。

「なによりも素晴らしいのは、私が想像すらしていなかった夢が、今度は少女たちの夢になっていくということです」

 カーディナルスのブルース・アリアンズ(Bruce Arians)ヘッドコーチ(HC)は、チームの公式ウェブサイトで、「コーチングとは、指導することにほかならない」と述べ、「私が選手から一つ学んだことは、『あなたは、どうやって私の力を伸ばしてくれますか?あなたがどこの誰でも構わない。とにかく、私はあなたの話に耳を傾ける』という姿勢だ」と述べている。

 アリアンズHCはウェルター氏を迎えるにあたり、「このトレーニングを通して、彼女が素晴らしい機会を経験し、目の前にまた別の扉が開かれると信じている」と語った。

 スポーツ心理学の修士号を取得しているウェルター氏は、昨年、室内リーグのテキサス・レボリューション(Texas Revolution)で史上初の女性選手としてランニングバック(RB)でプレーし、今年は同チームでアシスタントコーチを務めていた。

 また、米国代表として女子の世界選手権に出場し、2010年と2013年に金メダルを獲得している。