【7月28日 AFP】米ボーイスカウト連盟(Boy Scouts of AmericaBSA)は27日、同性愛者が指導者になることを禁じた規約を正式に撤廃した。この規約をめぐっては長年、法律との兼ね合いをめぐる論争や内部対立が続いていた。

 連盟理事会で理事80人の79%が規約撤廃に賛成し、決定は即日適用された。

 ただBSAは、同性愛者を指導者や職員に選ぶことが各組織の宗教的信条に違反する場合は、引き続き各支部の判断で同性愛者の就任を禁じることができるとしている。

 会員250万人を抱えるBSAは、支部の約70%が教会によって運営されているため同性愛者をめぐる禁止条項の撤廃がなかなか進まず、一部の地区協議会が規約を無視して同性愛者を指導者に抜擢する動きがある中で内部対立が続いていた。(c)AFP/Fabienne FAUR