【7月28日 AFP】若者の過激思想への傾倒に対抗することを目的とした英政府の更生支援プログラム「チャンネル」に、影響を受けやすいとして報告された18歳未満の若者の数が、2年間で834人に上ることが明らかになった。英国の「全国警察署長委員会(National Police Chiefs CouncilNPCC)」が27日、データを発表した。このうち、12歳未満は84人だった。

 同プログラムに2012年4月~2014年6月に報告があった18歳未満の若者ら834人は、イスラム過激派思想の影響を受けやすいとみられている。英国の通信社プレス・アソシエーション(Press Association)が情報公開請求を行い、NPCCがデータを公開した。

 同プログラムには、2012年4月~2014年6月の期間に、およそ2335人について報告が行われた。NPCCによると、そのうち5人に1人は個人的な更生支援プログラムが必要と判断されたという。

 デービッド・キャメロン(David Cameron)英首相は、今年提案する予定の新たな法案で国内過激派の取り締まりを約束している。また英国の若者に向けて、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」に参加しないよう呼び掛けている。(c)AFP