【7月30日 Relaxnews】英国政府は先週末、イラン核協議での歴史的な合意を受けて「対立関係が和らいだ」として、イランへの渡航勧告をほぼすべて解除した。

 英国政府の渡航情報では、イラクやパキスタン、アフガニスタンとの国境地帯への渡航については、すべての渡航に警戒を促す「赤」の表示が残るものの、それ以外のイランのほぼ全域は「緑」と表示されている。

 フィリップ・ハモンド(Philip Hammond)英外相は声明で「わが国の方針としては、危険が許容できないほど高くなったと判断した場合に、その地域へ渡航しないよう勧告している」「イラクやアフガニスタン、パキスタンとの国境付近など、イラン国内の特定の地域では現在もこれが当てはまる」「だが、ロウハニ政権下で対立関係が和らいだことなどから、他の地域での英国人に対する危険性は変化した」と述べている。

 英国、中国、フランス、ロシア、米国、ドイツは今月、イラン経済に打撃を与えてきた経済制裁を解除するのと引き換えに、イランの核開発を制限する、長く困難な交渉で最終合意に達した。

 英政府は2011年の抗議デモ参加者による襲撃以降、閉鎖されていた在イラン英国大使館を年内に再開させたい考えも示している。(c)Relaxnews/AFPBB News