【7月27日 AFP】イエメンでは27日、サウジアラビア主導の連合軍が宣言した停戦が発効したが、直後に南部タイズ(Taez)でイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装勢力フーシ派(Huthis)による砲撃があった。

 目撃者の話によると、フーシ派はジェベルサブル(Jebel Sabr)の住宅地に砲撃を加えたという。

 一方、首都サヌア(Sanaa)やイエメン中部では停戦が順守されているもようだ。

 イエメンのアブドラボ・マンスール・ハディ(Abd-Rabbo Mansour Hadi)暫定大統領を支援するサウジなど連合軍は25日、人道支援活動のためとして、27日午前0時(日本時間同6時)から5日間の停戦を宣言。ただし、停戦中もフーシ派が「軍事的な活動や行動」に出れば応戦する権利を留保すると説明していた。

 国連(UN)の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)事務総長は「全てのイエメン国民のため」に人道目的の停戦に同意し維持するよう双方に呼び掛けたが、フーシ派が設置した革命委員会の委員長を名乗るムハンマド・アリ・フーシ(Mohammed Ali al-Huthi)氏は、現在フーシ派の勢力下にある国営サバ(Saba)通信を通じ、国連から接触はなく停戦については否定も肯定もできないと述べていた。(c)AFP/Fawaz al-Haidari