【7月26日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)の各地区の組み合わせ抽選が25日、ロシアのサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で行われ、欧州予選では、イングランドが昔年のライバルであるスコットランドと同じグループに入った。

 しかし、イングランドとスコットランドは、過酷なグループを避けることができて安心しているかもしれない。

 グループAには、1998年大会王者のフランス、強豪オランダ、そしてズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)を擁するスウェーデンが顔をそろえた。

 グループGでは、W杯優勝経験国のスペインとイタリアが同じ組に入っている。

 2014年のブラジル大会(2014 World Cup)王者ドイツは、チェコ、北アイルランド、ノルウェー、アゼルバイジャン、サンマリノと同じグループCに入った。

 イングランドとスコットランドが公式戦で激突するのは、欧州選手権2000の予選プレーオフ以来となり、そのときはイングランドが2試合合計スコア2-1で勝利している。親善試合では2014年11月に対戦しており、ウェイン・ルーニー(Wayne Rooney)が2得点を記録したイングランドが3-1で勝利を収めた。

 両チームと同じグループFにはスロバキア、スロベニア、リトアニア、マルタが入った。イングランドのロイ・ホジソン(Roy Hodgson)監督は、「いい組み合わせだと思う。よく知り、敬意を払っている国と同じ組になった」と語った。

「スコットランド戦は、誰にとっても見逃せない試合になる。激しいライバルだからね。ただ、ほかのグループを見てみれば、あくまで机上での話だが、もっと厳しい組がいくつかあるように思う」

 スコットランドのゴードン・ストラカン(Gordon Strachan)監督も、イングランド戦はチームのモチベーションになるとの見解を示している。

 ストラカン監督はスカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「ファンが喜んでいる理由はわかるよ。夢の対戦だ。スコットランド中、イングランド中が観戦するのではないか」とコメントした。

「監督という立場でいえば、しばらく対戦したことのないチームを相手に、自分たちの力を試すことができるのは楽しみだ」

「前回の対戦では、イングランドは1段階ギアを上げたプレーをしていたし、あの試合は素晴らしい教訓になった。彼らはプレッシャーをかけてミスを誘ってくる。その経験をわれわれはまだ忘れていない。発奮材料にするためにも、ずっと忘れずにいたいね」

 グループDではウェールズとアイルランドが同組となり、ここでもライバル対決が実現している。この組にはオーストリア、セルビア、モルドバ、ジョージアが入った。