【7月25日 AFP】サウジアラビアのサルマン国王(King Salman)は今週末、夏季休暇を過ごすためリゾート地として知られる南仏コートダジュール(French Riviera、フレンチリビエラ)に、1000人以上の側近や付き人らを引き連れて到着する。

 サルマン国王の3週間の滞在で地元経済は大きな恩恵を得られるかもしれないが、王族のプライバシーと安全のために公共のビーチが立ち入り禁止となるために怒りの声も聞かれている。

 アンティーブ(Antibes)からマルセイユ(Marseille)の地中海沿岸の途中には、約1キロにわたってサルマン国王一族の別荘の敷地が広がっており、側近らもここに滞在する。その他の約700人はカンヌ(Cannes)の一流ホテルに宿泊する予定だ。また王族の休暇には一般のサウジアラビア国民もついていくのが習わしで、フレンチリビエラのリゾートには約1000人のサウジアラビア人が押しかけることになる。

 カンヌのホテルの支配人協会を代表するミシェル・シュビヨン(Michel Chevillon)氏は「彼らには大きな購買力があり、高級ホテル業界だけでなく小売業や観光業全体が活気づく」と述べている。

 しかし歓迎の声ばかりではない。王族のプライバシー保護と安全上の理由で、公共のビーチは約1キロにわたって立ち入り禁止となる。別荘から300メートル以内に海側から近づけば、沿岸警備隊に制止される。またビーチから別荘への直通エレベーターの建設が始まっているが、浜辺に直接セメントを流し込み、大きなひんしゅくをかっている。

 サウジ王族による公共のビーチの「私物化」に反対する署名には、8日間で4万5000筆が集まった。署名は「この自然区域は、他のいかなる公共の海洋資産と同様、本来、公共財産であり、住民、観光客、フランス国民、外国人、通りかかる人などすべての者がその恩恵にあずかれるべきだ」とうたっている。(c)AFP