【7月24日 AFP】世界中の都市や街の画像を撮影してきた米IT大手グーグル(Google)のストリートビュー(Street View)に23日、あまり撮影の対象にはなりそうもない国が新たに加わった。広大で人がまばらなアジアの国、モンゴルだ。

 アジア有数の水量を誇る淡水湖、フブスグル湖(Lake Khovsgol)など人里離れた場所へは、画像撮影用カメラを運ぶため馬そりを利用したという。

 モンゴルの首都ウランバートル(Ulan Bator)では同日、同サービスの開始を記念して、同国政府とグーグルとの合同イベントが開催された。同イベントでグーグルは、ゴビ(Gobi)砂漠付近の岩山の撮影のため、地元スタッフがカメラをバックパックに入れて運んだとのエピソードを披露し、総距離5500キロの道路のデジタル画像を公開した。

 地元当局は、消えつつあるモンゴル伝統の遊牧民文化の足跡の保存と、まだ観光客がさほど多くない同国における観光促進のために、こうした機会を歓迎すると述べた。

 モンゴルは、わずか300万人がフランスの2倍以上の国土に暮らす、世界で最も人口密度が低い国。(c)AFP