【7月24日 AFP】米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(Hewlett-PackardHP)は22日、同社が行ったスマートウオッチに関する調査の結果を発表し、テストされた全てのスマートウオッチで脆弱(ぜいじゃく)性が見つかったとことを明らかにした。スマートウオッチが普及するにつれ、ハッカーの新たな活動場所が広がりつつある。

 ヒューレット・パッカードは、同社のアプリケーションセキュリティーテストサービス、HP Fortifyにより「テストしたスマートウオッチの100%に、不十分な認証システム、暗号化の欠如、プライバシー問題などを含む、重大な脆弱性があること」が見つかったと発表した。

 同社によると、スマートウオッチは、健康データなどの秘密情報を保存することができ、また車や家などに接続して鍵を開けることも可能なため、新たなリスクとなる可能性がある。

「スマートウオッチは、わらわれの生活の一部になり始めたばかりだが、機密情報や重要な活動への新たな脅威を招く恐れのある、新たなレベルの機能性ももたらしている」とHPセキュリティーのゼネラルマネジャー、ジェイソン・シュミット(Jason Schmitt)氏は語った。

 HPは、スマートウオッチ10個と、搭載されているグーグル(Google)の基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」、アップル(Apple)の「iOS」クラウド、モバイル・アプリケーションを調査した。

 最大の問題点は、脆弱な認証のために、ハッカー攻撃によるアクセスが容易になることと、暗号化の欠如だ。(c)AFP