【7月24日 AFP】米国防総省は23日、イスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」からイラク西部のアンバル(Anbar)州の州都ラマディ(Ramadi)を奪還することを目指して実施中の戦闘に、米主導の有志連合軍による訓練を受けたイラク兵が初めて参加していると明らかにした。

 アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官のイラク訪問中に首都バグダッド(Baghdad)で記者会見したスティーブン・ウォレン(Steven Warren)米国防総省報道官は、ラマディ奪還作戦に有志連合軍が訓練し武器を供与した「イラク兵3000人」が参加していると述べ、「この展開に非常に満足している」と語った。

 有志連合軍の訓練を受けたイラク兵約9000人に上るが、これまではISとの戦闘には参加していなかった。これらのイラク兵の戦闘参加は米国の対IS戦略にとって重要な節目だ。

 米国は昨年ISに制圧された地域の奪還を目的に、イラク軍に助言と訓練を提供する要員として米兵約3500人をイラクへ派遣している。(c)AFP