【7月22日 AFP】ベルギーで20日、フランス語を使ったボードゲームの世界大会で史上初めて、フランス語を話せない参加者が優勝をさらった。

 文字が書かれたコマをボード上に並べて単語を作り、得点を競うワードゲーム「スクラブル(Scrabble)」。74人が参加したスクラブル世界大会のフランス語の部門で優勝したのは、フランス語を一言も話せないニュージーランド人のナイジェル・リチャーズ(Nigel Richards)さん(48)。

 スクラブル連盟の広報担当者によれば、リチャーズさんはわずか9週間の準備期間で、スクラブルの公式辞書に載っている2~10字の考え得る単語を全て記憶して、大会に臨んだという。

 リチャーズさんは3時間の決勝戦でガボン出身の参加者と対戦し、スクラブルのゲームにおいて誰もが欲する、得点が3倍の「トリプルワード」の升目を2つ使用する単語を1つ作って優勝した。

 もじゃもじゃのあごひげをたくわえ、眼鏡を掛けているリチャーズさんは、英語のスクラブルの大会では既に有名人で、2007年と2011年には世界大会で優勝している。だが、フランス語の大会で優勝した際は、拍手喝采を送る観客に感謝するのに通訳を必要としたという。(c)AFP