【7月20日 AFP】(写真追加)南アフリカ・東ケープ(Eastern Cape)州のジェフリーズベイ(Jeffreys Bay)で開催されていたサーフィン大会の決勝戦で19日、オーストラリアのサーフィン・チャンピオン、ミック・ファニング(Mick Fanning)さん(34)がサメに襲われた。その様子はテレビカメラが捉えていた。

 不吉な黒いひれがサーフボードの上に座っていたファニングさんの後ろから近付いてきた。激しい水しぶきを上げてサメを撃退するファニングさんの姿がカメラに捉えられた。

 事件後のテレビインタビューでファニングさんは「サメが現れて、僕のレッグロープに引っかかった」と語った。 「僕は蹴り続け叫び続けた。見えたのはひれだけだ。歯は見えなかった。泳ぎながら歯が来るのを待ちかまえた。やつの背中にパンチを食らわせた」

 世界チャンピオンに3度輝いたファニングさんのニックネームは「白い稲妻」。水中でサーフボードに座っていた時にサメが突進してきて、ボードから投げ出された。

 近くにいた救助ジェットスキーが助けに駆け付け、水中から引き揚げられた。ファニングさんは無傷で、失くしたのはボードのリーシュコードだけだったと伝えられている。

 サーフィン大会「Jベイ・ オープン(J-Bay Open)」を主催したワールド・サーフリーグ(World Surf LeagueWSL)によると、ファニングさんと、対戦相手で同じくオーストラリア出身のジュリアン・ウィルソン(Julian Wilson)さんの近くで、2匹のサメが見つかった。

 WSLは声明で、両選手と協議の上、競技を中止し、両者は賞金を分け合うことで合意したと述べた。(c)AFP/Ben Sheppard