【7月16日 AFP】中国・内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)オルドス(Ordos)の当局者は16日、「テロ」関連の資料を配布した疑いで、外国人グループが警察に拘束されたことを明らかにした。南アフリカの慈善団体はこれに先立ち、9人が中国当局に拘束されていると発表していた。

 南アフリカに拠点を置く人道援助団体「ギフト・オブ・ザ・ギバーズ(Gift of the Givers)」によると、拘束されているのは南アフリカ人5人、英国人3人とインド人1人。「古代中国」をめぐる47日間のツアーのため中国を訪れ、オルドスの空港で10日に拘束された計20人の旅行者に含まれていた。残り11人は14日までに釈放されたという。

 オルドス外務局関係者は16日、「複数の外国人観光客が、地元警察当局によって拘束された。暴力行為やテロに関する物を見たり、広めたりしていたと聞いている」とAFPに語った。

 一方のギフト・オブ・ザ・ギバーズは、「中国当局の説明はとても曖昧で、グループの中の誰かがテロ組織とみられる組織に関与しているとか、活動が禁止されている組織に関与しているとか、拘束の本当の理由は誰かがホテルでプロパガンダ映像を見ていたことにあるといったものだった」と述べている。(c)AFP