【7月13日 AFP】昨季のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)年間王者に輝いたルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が、テニスのウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)男子シングルス決勝の観戦に訪れたものの、ドレスコード(服装規定)に抵触したため、ロイヤルボックス(貴賓席)入場を断られていたことが明らかになった。

 ハミルトンは12日、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)のVIP席で、俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)、ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)、ヒュー・グラント(Hugh Grant)といったセレブリティーとともに、試合を観戦する予定となっていた。

 ところがハミルトンは、ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)がトロフィーを掲げる瞬間を目の前で味わうことができなかった。理由はジャケットとネクタイを身に着けていなかったためだとみられている。

 ハミルトンは試合前、インスタグラム(Instagram)にロイヤルボックスの招待券の写真を投稿しているが、その後に投稿された写真でハミルトンはジャケットやネクタイを着けていなかった。

 大会の広報担当は、第4セットのゲームカウント4-3の段階で、「ハミルトンが追い返された」とする報道に言及し、「いらっしゃいましたが、お帰りになりました。これ以上、この件についてコメントは致しません」と語っていた。

 しかし、広報担当はその後、「適切な服装でなければ中に入れませんが、われわれが賓客についてコメントすることはございませんので、あとはみなさまのご想像にお任せします」と話している。

「ジャケットやネクタイ、あるいは靴を着用せずに訪れたとしたら、2つの選択肢があったでしょう。その場を去るか、足りないものを買いに行くかです」

 試合はジョコビッチがロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に4セットで勝利し、自身3度目の大会制覇を果たしている。(c)AFP