【7月10日 AFP】英国のウィリアム王子(Prince William)は、ナチスドイツが仕掛けた空中戦「バトル・オブ・ブリテン(Battle of Britain)」から75年の節目を翌日に控えた9日、米国人慈善家から英国の博物館に寄贈された希少なスピットファイア(Spitfire)戦闘機を視察した。

 ロンドン(London)北のダックスフォード(Duxford)の帝国戦争博物館(Imperial War Museum)に寄贈されたスピットファイアは同日、飛行する姿を披露。同地は英国初のスピットファイア飛行隊が駐留し、1940年に同機が初めて飛び立った場所だ。

 寄贈したのは、金投資家のトーマス・カプラン(Thomas Kaplan)氏。同氏はこの日、自身が所有するもう1機のスピットファイアを競売大手クリスティーズ(Christie's)のオークションに出品。得た収益金を英国空軍慈善基金(RAF Benevolent Fund)と野生生物保護団体パンセラ(Panthera)に寄付した。同機は310万ポンド(約5億8000万円)で落札された。

 スピットファイアの最古の型式である2機は、1940年のダンケルク(Dunkirk)の戦いでフランスの海岸に墜落した後、砂に埋もれたままになっていた。その後、回収され数年におよぶ修復作業を経て、飛行できるまでに回復。現存する同型機の中で飛行できるのはこの2機のみ。(c)AFP