【7月3日 AFP】米保健当局は2日、12年ぶりに麻疹(はしか)による死者が出たと発表した。死亡したのは女性で、解剖の結果、はしかが原因の肺炎で死亡したことが明らかになった。

 米ワシントン(Washington)州クララム(Clallam)郡保健局は声明で、「死亡原因は、はしかによる肺炎」とし「女性は、他にいくつか健康上の問題があったため薬物治療を受けており、それが免疫系を抑制した」、「最近はしかが流行中だったクララム郡の医療施設で、女性ははしかに感染したと思われる」と発表した。

 当局によると、この患者にははしかの一般的症状が見られなかったため、感染が発見されたのは、この春、患者の死亡後だった。

 保健局の広報担当者がAFPに語ったところでは、この患者の死亡は、カリフォルニア(California)州にあるディズニーランド(Disneyland)を中心とした今年初めのはしかの流行とは関連がないという。

 米疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)によると、米国では今年に入ってから176件のはしか感染が確認されており、そのうちの117件がディズニーランドを中心とした流行と関連している。(c)AFP