【7月2日 AFP】女子サッカーW杯カナダ大会(FIFA Women's World Cup 2015)準決勝のイングランド戦で、終了間際の相手のオウンゴールで勝利し、決勝へ駒を進めた日本代表の佐々木則夫(Norio Sasaki)監督は、苦しい試合だったと認めた上で、決勝点については、相手のミスというよりは日本の選手の勝ちたい気持ちから生まれたものだと語った。

 宮間あや(Aya Miyama)のPKで先制した日本は、イングランドにPKを与えて同点に追いつかれたものの、延長戦に突入するかにみえた後半ロスタイム2分に、イングランドのDFローラ・バセット(Laura Bassett)のオウンゴールを誘発し、これが試合の決勝点となった。

 なでしこジャパンは、これまでの試合のように主導権を握ることはできなかったが、それでも過去5試合と同じ1点差で勝利をものにしている。

 この結果、日本は5日にバンクーバー(Vancouver)で行われる決勝で、米国と再び激突することになった。4年前の決勝では、日本がPK戦の末にW杯2度の優勝を誇る米国を破っている。

 佐々木監督は、「今日は厳しい試合になった。もう少し良いプレー、日本らしいサッカーが出せると思っていたが、相手がすごくシンプルで、それでいてパワフルだった」と語った。

「イングランドの選手の動きが想像以上に良く、そこで苦しんだ。望んでいたようなサッカーはできなかったが、勝ち抜けたという点では、目標を達成できた」

「オウンゴールについては、相手選手にとってはかわいそうな形になったが、その背後で大儀見優季(Yuki Ogimi)が狙っていたから、結果は変わっていなかったのではないかと思う」

「いずれにしてもゴールが生まれる状況だった。個人的には、オウンゴールというよりは、川澄奈穂美 (Nahomi Kawasumi)と大儀見が呼び込んだゴールだったと思う」

「最後まで勝とうという気持ちを持っていたことが、ああいう劇的な得点につながった」

(c)AFP