【7月2日 AFP】サウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール(Alwaleed Bin Talal)王子(60)が1日、320億ドル(約3兆9000億円)の全財産を今後数年間にわたって慈善活動に寄付すると発表した。これまでの資産家らによる寄付金の中では最高額に並ぶ。

 アルワリード王子は、自身の寄付金は、「文化的理解を育み、地域社会を発展させ、女性に自信と、若者には可能性を与え、重要な災害救助を行い、より寛容な世界を生む一助となるだろう」と述べている。

 この財産は「今後何年のうちに、計画をよく練って配分していく」とアルワリード王子は述べる一方で、寄付金の使用限度はないことを強調した。

 さらに同王子は、この財産をどのように利用していくかを計画する信託基金のトップに就任することも発表した。この基金は王子の死後も「人道的な計画や動機のために」利用されることになるという。

 アルワリード王子はサウジアラビア王家の一員で、今年1月23日に死去したアブドラ・ビン・アブドルアジズ(Abdullah bin Abdulaziz)前国王のおい。(c)AFP/Ian Timberlake