【7月2日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は1日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-2、6-3でヤルコ・ニエミネン(Jarkko Nieminen、フィンランド)を退け、3回戦に進出した。

 気温35.7度という記録的な暑さのなか、前回王者のジョコビッチはセンターコートで涼しげに勝利を収めた。その一方で33歳のニエミネンは、自身最後のウィンブルドンの戦いに幕を下ろした。

 38本のウイナーを決め、ニエミネンとの通算7度目の対戦で6勝目を挙げたジョコビッチは、センターコートでの試合を92分で決着をつけると、ニエミネンとネットをはさんで健闘をたたえ合った。

 ジョコビッチは、「彼にとって最後のウィンブルドンだったから、偉大なキャリアをたたえたかった。ずっとトップレベルでプレーして、コートの外では素晴らしい人間、コート上では最高のファイターだった。彼と試合をするのは楽しかった」と語った。

 この日のオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)では、1976年の34.6度を上回る35.7度の史上最高気温が記録された。

 そのため、女子の試合ではヒートルールが適用され、第2セットと第3セットの間に10分の休憩が挟まれたが、規定は男子の試合に適用されなかった。

 それでも、全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament)で40度の暑さの中でプレーしているジョコビッチは、「思っていたほどひどくはなかった。みんなその話をしているし、すごく厳しいコンディションを覚悟している。だけど、個人的にはそんなに大変だとは思わなかった」と語った。

 自身3度目となるウィンブルドン制覇、そして四大大会(グランドスラム)通算9勝目を目指すジョコビッチは、ベスト16入りをかけて第27シードのバーナード・トミック(Bernard Tomic、オーストラリア)と対戦する。

 トミックは同日に行われた試合で、ピエール・ユーグ・エルベール(Pierre-Hugues Herbert、フランス)に7-6、6-4、7-6で勝利している。(c)AFP