【7月1日 AFP】財政危機に陥り、ユーロ圏離脱が現実味を帯びてきたギリシャでプレーする外国籍の選手は、所属クラブと結んだ契約の価値が下落することを恐れている。

 ギリシャでは5日、ユーロ圏離脱を占う国民投票が実施されるが、同国リーグに所属する外国籍選手の代理人は、所属クラブに対して給与を保証するよう交渉している。

 報道では、ギリシャがユーロ圏を離脱した場合、選手の契約の価値は半分以下に下落すると予想されている。

 オリンピアコス(Olympiacos)、パナシナイコス(Panathinaikos)、AEKアテネ(AEK Athens)、PAOK FCをはじめとする同国1部リーグでプレーする選手の給与は、ユーロで合意されていた金額ではなく、切り下げられた通貨に基づいた金額が支払われる可能性が高いとされている。

 報道によると、ギリシャリーグの各クラブの経営陣は、選手側の代理人から、「通貨が変更された場合でも、選手は以前の契約に基づいた(ユーロ建ての)給与が支払われる」という条項を契約に盛り込むよう、圧力をかけられているとされている。

 そして選手側の代理人は、選手の給与をギリシャ以外の国の口座に振り込むよう要求したとされている。

 報道ではまた、国外でプレーするギリシャ人選手は、ギリシャがユーロを離脱した場合、ユーロ籍を外れて外国籍の扱いになり、チームから放出される可能性が高いと伝えている。(c)AFP