【7月1日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2015)は30日、女子シングルス1回戦が行われ、昨年のファイナリストで大会第12シードのユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)は、6-7、4-6で世界ランク117位の段瑩瑩(Ying-Ying Duan、中国)に敗れ、大会から姿を消した。

 ここ14試合で12敗目を喫した21歳のブシャールは、昨年大会(The Championships Wimbledon 2014)で人気を上げた選手の一人だが、3月中旬頃からスランプに陥っており、全仏オープンテニス(French Open 2015)では初戦敗退、ウィンブルドンの前哨戦として臨んだエイゴン国際(AEGON International 2015)では、腹部の痛みを訴えて途中棄権した。

 ブシャールは、「準備不足を感じました。でも、プレーしたかった」と切り出すと、「腹筋にグレード2の断裂があります。ここでプレーすることは得策ではなかったかもしれませんが、ウィンブルドンをスキップするわけにはいなかった。だから、試合のために体力を温存し、最小限の準備だけにとどめたんです」と明かした。

 ブシャールは、ウィンブルドン敗退のいら立ちをまだ発散できていないと話している。

「もちろん、コート上でラケットを折るわけにはいかなかった。ウィンブルドンでは絶対にできません。後で何かしらが爆発するでしょうね」

 また、今後は体をしっかりと休め、休養したいとしている。

「少し時間をかけて休養し、しばらくはテニスのことを考えないようにします。それが終わったら復帰します」

「テニスができないなんてつらいです。特にウィンブルドンでは」