【6月30日 AFP】西欧のスペインとポルトガルでは29日、最高気温が40度を超える酷暑となり、健康上の懸念が生まれている。この熱波は、今週中にはフランスと英国にも到達するとみられている。

 スペイン・コルドバ(Cordoba)地方では最高気温が44度まで上がる見込みで、同国気象庁は、健康に「極めて危険」な天候であることを示す最高レベルの「赤警報」を発令。ポルトガル内陸部のカシュテロブランコ(Castelo Branco)とポルタレグレ(Portalegre)では気温が41度に達した。

 一方のフランスでは、今週半ばまでに気温が39度まで上昇する見込み。また英国でも気温が30度代半ばまで上昇すると予想されている。

 フランスでは2003年、欧州各地を襲った熱波が原因で、高齢者を中心に1万5000人近い死者が出ており、当局は今回の熱波予報を受け、エアコンを設置している公共の施設に対して、一般市民が暑さをしのげるよう協力を呼び掛けている。(c)AFP