【6月29日 AFP】元ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)覇者のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は、今シーズンの成功の陰に重要な2人の女性の存在があることを認めている。

 浮き沈みの激しい1年を過ごしたマレーは約8か月前、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2014)で、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に0-6、1-6という屈辱的な負け方をしていた。

 28歳のマレーは昨年、イワン・レンドル(Ivan Lendl)氏との師弟関係を解消。腰の手術からの回復が思うように進まない中、ウィンブルドンでの連覇に失敗し、いら立ちの募るシーズンを過ごしていた。

 それでも、マレーはこれらの不調を今シーズンに引きずることなく、フランス人コーチのアメリー・モウレズモ(Amelie Mauresmo)氏と、キム(Kim)夫人から強さをもらったようだ。

 厳格なレンドル氏の前で感情表現に苦しむことがあったマレーにとって、より同情的で、思いやりのあるアプローチで指導にあたるモウレズモ氏は、重要な存在になった。

 ウィンブルドン選手権の会場で報道陣の取材に応じたマレーは、「アメリーとの12か月間で、難しい時間を乗り越えたと感じる」と話し、「昨年は、僕の状態に疑問を投げかける人がたくさんいた。昨年末にかなり厳しい負け方をしたとき、彼女は僕と一緒に耐えて、支えてくれる人たちの一人だった」と明かした。

「今年は良いテニスをして、彼女に恩返しをすることができてうれしい」

「彼女は、僕が過去に師事していたコーチとはまったく違うタイプだ。彼女と一緒にテニスができるのは楽しい」

「あと、キムとはもう10年も一緒にいる。厳しい時間を含めて、僕をしっかりと支えてくれるんだ。いつも僕の側にいてくれるよ」

(c)AFP/Steven GRIFFITHS