【6月26日 AFP】NBAドラフト2015は25日、米ニューヨーク(New York)市のバークレイズ・センター(Barclays Center)で開催され、サトナム・シン・バマラ(Satnam Singh Bhamara)が、インド出身選手としてはリーグ史上初めてとなる指名を受けた。

 インド北部パンジャブ(Punjab)州の小さな村で生まれたバマラは、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)から全体52位指名を受けた。マーベリックスは2001年にも、中国人初のNBA選手としてワン・ジジ(Wang Zhizhi)を獲得している。

 19歳のバマラは身長218センチのビッグマンで、米国の大学や海外のプロチームでプレーした経験がなく、IMGアカデミー( IMG Academy)の育成選手としては10年ぶりの選出となった。

 まずはNBAデベロップメントリーグ(NBADL)でスキルを磨くことになるとみられるバマラは、4月にサクラメント・キングス(Sacramento Kings)と契約を結んだインド系カナダ人のシム・ブラー(Sim Bhullar)の足跡を追うことになる。

 バマラは、中国でバスケットボール人気を定着させた姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)氏のように、クリケットが盛んなインドにNBAへの扉を開く可能性がある。

 今年はじめにワシントン・ウィザーズ(Washington Wizards)の合同練習に参加したバマラは、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)に対し、「インドから大勢の選手がここへ来てプレーするために、僕がドアを開くことができると思う。それは、僕にとっても祖国にとっても良いことだ」と語っていた。(c)AFP