【6月26日 AFP】米軍がイエメン南部で行った無人機攻撃で25日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の戦闘員とみられる5人が死亡した。地元当局者らがAFPに語った。米軍は前日にもアルカイダを標的とした無人機攻撃を行い、4人を殺害している。

 25日の攻撃は、南部シャブワ(Shabwa)州のラファド(Rafadh)で車両1台を無人機が空爆したもの。現地の当局者と部族関係者によると、死亡した5人は全員アルカイダ戦闘員とみられるという。

 一方、24日夜には、南東部ハドラマウト(Hadramawt)州の州都ムカラ(Mukalla)にあるアルカイダの軍事訓練キャンプを無人機が空爆し、州当局者によれば地元アルカイダ組織の幹部らが死亡した。同州内の別の場所でもアルカイダ戦闘員の車を狙ったとみられる攻撃があったが、死者の情報はないという。

 イエメンを拠点とする武装組織「アラビア半島のアルカイダ(Al-Qaeda in the Arabian PeninsulaAQAP)はこれに先立ち、AQAP最高指導者でアルカイダ・ナンバー2のナシル・ウハイシ(Nasser al-Wuhayshi)容疑者が米軍の無人機攻撃で死亡し、新たな最高指導者としてAQAP軍事部門トップのカセム・リミ(Qassem al-Rimi)容疑者が選出されたと発表している。(c)AFP