【6月26日 AFP】コパ・アメリカ(2015 Copa America)準々決勝のチリ対ウルグアイ戦で、チリのゴンサロ・ハラ(Gonzalo Jara)がみせた相手選手の肛門に指を入れようとする行為に対し、各国の選手や監督から非難の言葉が浴びせられている。

 ウルグアイのFWエディンソン・カヴァーニ(Edinson Cavani)のパンツのお尻のあたりに指を差し込んでいる場面は、写真やテレビの映像にはっきり残っており、ソーシャルメディアでは、ハラの行為に嫌悪感を示すコメントが広く寄せられている。

 このおぞましい挑発を受けたカヴァーニは、ハラの顔を手で払って2枚目のイエローカードをもらい、退場処分を受けた。試合はその後、チリが1-0で勝利している。

 ハラに対して処分が下されるかどうかは、25日の時点で定かではないが、大会を統括する南米サッカー連盟(CONMEBOL)は、正式な意見書が提出されない限り、規律委員会でこの件が調査されることはないとしている。

 しかし、選手や監督のほとんどがハラの行為に対して不快感を表明しており、さらにその多くが、カヴァーニに同情のコメントを寄せている。カヴァーニは、自身の父親が22日に交通事故を起こし、衝突相手を死亡させていた。

 アルゼンチンのヘラルド・マルティーノ(Gerardo Martino)監督は、「特に相手がカヴァーニだったこと、そして彼が今週、複雑な状況にあったことを考えれば、恥ずべき行為だ」と語った。

「どんな理由があろうとも、絶対に許されてはならない。それにカヴァーニは、ハラにほとんど触れてもいなかったんだ」

 コロンビア代表のホセ・ペケルマン(Jose Pekerman)監督も、ハラの行為をとがめ、世界中の人が見ている前でサッカーのイメージを汚したと批判している。

「勝ちたいのはみんな一緒であり、勝たなければというプレッシャーは誰にでもある。しかし、試合には品がなければいけない」

「サッカーは世界中が見ているスポーツだ。そこには守られるべき一定のルールがある」