【6月26日 AFP】米アリゾナ(Arizona)州で24日夜に墜落したF16戦闘機は、イラク政府軍の練習生が操縦していたことが分かった。米軍およびイラク軍が、墜落したのはイラクに売却された機体で、イラク軍パイロットが操縦していたことを確認した。

 米国防当局者によると事故は空中給油中に発生した。墜落でガスの供給管が破裂し、大規模な火災が起きたと報じられている。パイロットの安否は分かっておらず捜索が続いている。

 米国はイラクにF16戦闘機36機を売却することで同意し、イラク軍パイロット36人が米国で訓練を受けていた。 イラク側は同戦闘機の引き渡しが遅いことに繰り返し不満を表明していた。

 引き渡しが遅れているのは昨年6月にイスラム過激派組織「イスラム国(Islamic StateIS)」がイラク国土の主要部分を制圧したことによる情勢不安のため。同戦闘機はイラクの未熟な空軍力の強化に大いに役立つとみられている。(c)AFP