【6月23日 AFP】メキシコ当局は22日、ボクシングの元世界王者ファン・ホセ・エストラーダ(Juan Jose Estrada、メキシコ)氏が、米国境に隣接するティフアナ(Tijuana)で刺殺されたと発表した。

 エストラーダ氏は、「ディナミタ(ダイナマイト)」の異名で知られ、1987年にWBC世界スーパーバンタム級王者に輝き、1988年にはWBAでも同級のタイトルを獲得した。

 捜査関係者によると、家族と言い争っていたとされるエストラーダ氏は、21日早朝に傷を負ったまま薬局へ連れられたものの、救急車が到着する前に死亡したという。

 捜査担当責任者はAFPに対して、「被害者は自宅で親族と口論になり、そのうちの一人に刺されました。凶器は明らかにナイフです」と明かしている。

 検察の広報担当者によれば、この事件での逮捕者は現時点ではいないとされている。

 ボクシング界から引退した後、エストラーダ氏は法律問題に遭遇し、2005年には薬物違反で服役していた。

 エストラーダ氏は、ごみ収集で生計を立てていた。(c)AFP