【6月23日 AFP】ギリシャ政府は、債務問題の長期的な解決策を模索する間の措置として、今月末で期限が切れる金融支援を延長するための原則を受け入れた。同国政府筋が22日明らかにした。

 現行の支援プログラムが終わる今月30日を目前に控え、ギリシャのユーロ圏残留について首脳らが協議を続ける中、ある政府筋は「前進できる唯一の方法として、われわれは今回初めて支援の延長を受け入れる」と述べた。

 別の情報筋は「延長の期間については分からない」としている。

 現行の金融支援は、欧州連合(EU)と欧州中央銀行(European Central BankECB)、国際通貨基金(International Monetary FundIMF)が2012年に合意したもので、昨年12月と今年2月に2度延長されたが、それも今月末で期限が切れる。

 ギリシャはこれまで、金融支援を受ける見返りに厳しい緊縮策を受け入れてきていたが、今年1月に選出された左派のアレクシス・チプラス(Alexis Tsipras)首相率いる政権は現行の支援の最後の72億ユーロ(約1兆円)の支援を受ける代わりにさらなる緊縮策を受け入れることに難色を示してきていた。(c)AFP