【6月22日 AFP】世界的な名門オーケストラとして知られるドイツのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berlin Philharmonic)は22日、次期首席指揮者にロシア人の若手指揮者、キリル・ペトレンコ(Kirill Petrenko)氏(43)を選出したと発表した。

 ペトレンコ氏は現在、独ミュンヘン(Munich)のバイエルン州立歌劇場(Bavarian State Opera)の音楽総監督を務めている。ベルリン・フィルの記者会見によると、前日の21日に行われた楽団員124人による投票で、2018年に退任する英国出身のサイモン・ラトル(Simon Rattle)現首席指揮者の後任として、大差をつけて選出された。

 ベルリン・フィルでは5月に首席指揮者の選出を目指した協議が頓挫し、「年内に」再度協議するとしていた。ペトレンコ氏の名前は候補として頻繁にあがっていたが、同氏はメディア嫌いとして知られ、ベルリン・フィルのような有名オーケストラの首席指揮者に適任ではないという見方もあり、選任される可能性は低いとみられていた。(c)AFP