【6月22日 AFP】（訂正）夏至の日に犬の肉を食べる「犬肉祭」を迎えた中国南部・広西チワン族自治区（Guangxi Zhuang Autonomous Region）の玉林（Yulin）で、1人の中国人女性が約7000人民元（約14万円）を支払って犬100匹を救出したと、中国メディアが21日、報じた。

 玉林では毎年、夏至の日に「犬肉祭」が開催されるが、犬を食べるのは残酷だとして動物愛護の活動家らからの風当たりが強まっている。

 中国の大手ポータルサイト「網易（NetEase）」によれば、100匹の犬を救ったのは動物愛護家の楊暁雲（Yang Xiaoyun）さん（65）。2000キロ近く離れた天津（Tianjin）の自宅で、助けた犬たちに新しい暮らしを提供するつもりだという。

 香港（Hong Kong）を拠点とする動物愛護団体「アニマルズ・アジア（Animals Asia）」は、今月発表した調査報告で、中国で犬を食べる習慣がある地域はまれだとしつつ、国内で食用として消費される「犬肉」の大多数は、盗んだペットか野良犬のものだと指摘している。(c)AFP