【6月20日 AFP】92歳のチリ人女性の体内から、少なくとも50年前から体内にあったとみられる石灰化した胎児の遺体が見つかった。医療関係者が19日、発表した。

 遺体の重さは2キロ近く。転倒した女性が、病院でレントゲン検査を受けて判明した。

 レントゲン写真では、胎児は妊娠7か月程度まで育っていたが、女性は何の痛みも感じていなかったという。

 これは、妊娠中に死亡した胎児が子宮外で石灰化する「石児」と呼ばれる珍しい現象で、これまでに数百件しか報告例がないが、数十年間も気がつかないケースはよくあるという。

 女性は、検査を受けた数時間後、手術を受けずに帰宅した。(c)AFP