【6月20日 AFP】コパ・アメリカ(2015 Copa America)は19日、グループAの試合が行われ、チリは5-0でボリビアに圧勝し、準々決勝進出を決めた。

 アルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)の議論を巻き起こした飲酒運転問題を振り払い、開催国のチリが8強入りを果たした。

 ビダルの逮捕から立ち直ったチリは、チャルレス・アランギス(Charles Aranguiz)の2ゴール、アレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)とガリー・メデル(Gary Medel)の1得点に加え、ボリビアのオウンゴールで5得点を挙げた。

 この勝利でチリはグループAの首位を確定させて8強入りを決め、各グループ3位の上位2か国のうちの1チームと対戦することになった。対戦相手はウルグアイかパラグアイのどちらかになると有力視されている。

 先に行われた試合でエクアドルがメキシコに勝利したことで8強入りを確定させていたボリビアだったが、チリを相手になすすべがなかった。

 前半3分、ビダルが先発メンバーに名を連ねたチリはインテル(Inter Milan)に所属するメデルのロングボールをエドゥアルド・バルガス(Eduardo Vargas)が落とすと、走り込んだアランギスが低いシュートを決めて早々にリードを奪った。

 この序盤の得点で士気を高めたチリは、こわばったボリビアに襲いかかり猛攻をみせた。

 サンチェスのFKが2度枠に当たって、なんとかボリビアは踏みとどまっていたが、同37分に右サイドでサンチャスからのパスを受けたホルヘ・バルディビア(Jorge Valdivia)がクロスを挙げると、これを走り込んだサンチェスがダイビングヘッドで逆サイドに押し込み、チリがリードを広げた。

 後半に入り、ホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督がビダルとサンチェスを交代させたことで、攻撃の流れはいったん途切れたものの、チリが試合の主導権を譲ることはなかった。

 後半21分、アンヘル・エンリケス(Angelo Henriquez)の低いクロスに合わせたアランギスが自身2得点目を挙げて試合の行方をほぼ決定づけると、同35分にはメデルがペナルティーエリア内で浮き球のパスを胸でコントロールすると、ボリビアのGKロメル・キニョーネス(Romel Quinonez)の頭上を抜くチップシュートを決めた。

 さらにボリビアは同41分、主将のロナルド・ラルデス(Ronald Raldes)がオウンゴールを献上し、悲惨な夜はさらに悪化することになった。(c)AFP