【6月19日 AFP】米軍がリビアで実施した空爆で国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系武装勢力「アルムラビトゥン(Al-Murabitoun)」のモフタール・ベルモフタール(Mokhtar Belmokhtar)容疑者が死亡したとの情報について、フランスのジャンイブ・ルドリアン(Jean-Yves Le Drian)国防相は「かなりあり得る」との見方を示した。

 ベルモフタール容疑者は、2013年1月にアルジェリアの天然ガス施設が襲撃され日本人を含む少なくとも38人の人質が死亡した事件の首謀者とされる。

 ルドリアン国防相は仏ニュース専門テレビBFMTVのインタビューで、確信はないとしたうえで、ベルモフタール容疑者が潜伏していたとみられる場所を米軍が空爆し、同容疑者は死亡した可能性が高いと語った。

 一方、ベルモフタール容疑者が率いるイスラム過激派組織「北アフリカのアンサール・アルシャリーア(North African Al-Murabitoun)」は18日、モーリタニアに拠点を置く通信社アルアハバル(Al-Akhbar)を通じて同容疑者の死亡を否定。またリビアのイスラム過激派組織「アンサール・アルシャリーア(Ansar al-Sharia)」は米軍の空爆によって死亡したとする7人の名を発表したが、ベルモフタール容疑者は含まれていない。

 米国防総省は13日夜にリビア東部で米軍機がベルモフタール容疑者を標的とした空爆を実施したことは認めたが、同容疑者の死亡については言及を避けている。(c)AFP