【6月18日 AFP】フランスのベルサイユ宮殿(Palace of Versailles)の庭園に展示され、「女王の性器」として知られるようになり物議を醸していた現代彫刻が、黄色いスプレー塗料がかけられる被害に遭った。

 ベルサイユ宮殿によれば、同作品にスプレー塗料が薄くかけられていることが判明したのは17日の朝。現在、塗料を落とす作業を進めているという。

 インド出身の現代彫刻家アニッシュ・カプーア(Anish Kapoor)氏が「汚い隅(Dirty Corner)」という題をつけたこの作品は、高さ10メートル、長さ60メートルある彫刻で、年間500万人が訪れるベルサイユ宮殿の前庭に設置され、じょうご型の開口部が宮殿側を向いている。

 カプーア氏が同作品について、「権力を握っている女王の女性器だ」と挑発的なコメントをしたことから、一部の仏メディアは懸念を表明していた。(c)AFP