【6月16日 AFP】ノルウェーのオスロ(Oslo)にあるノーベル平和センター(Nobel Peace Centre)は15日、前代未聞の汚職スキャンダルに見舞われている国際サッカー連盟(FIFA)との関係を打ち切ると発表した。

 ノーベル平和センターは、2012年からFIFAとともに「平和のための握手(Handshake for Peace)」運動に取り組んでいた。

 ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)の選考を務める同センターは、声明の中で汚職スキャンダルが団体のイメージに影響を及ぼしたのか直接言及しなかったものの、「理事会が経営陣に対し、FIFAとの協力関係を早急に終わらせるよう通達した」とコメントしている。

 米司法省が5月に関係者14人を汚職の罪で起訴して以降、FIFAの孤立状態は深刻化の一途をたどっている。

 ジョセフ・ゼップ・ブラッター(Joseph Sepp Blatter)会長は辞任に追い込まれ、ロシアとカタールで開催される予定となっている2018年と22年のW杯については、招致活動に不正があったのではという疑いが強まっている。

 国際刑事警察機構(インターポール、InterpolICPO)は11日、スポーツの潔白性を保つためにFIFAから提供された2000万ユーロ(約28億円)の寄付金の使用を凍結すると発表した。

 米飲料メーカーのコカ・コーラ(Coca-Cola)や独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)、クレジットカード大手ビザ(Visa)、米ファストフード大手マクドナルド(McDonald's)らを含むFIFAのスポンサー陣は、ブラッター会長の辞任を歓迎すると表明している。(c)AFP