【6月15日 AFP】ダルフール(Darfur)紛争における戦争犯罪やジェノサイド(大量虐殺)の容疑で逮捕状が出され、訪問先の南アフリカで裁判所が逮捕命令に関する決定を下すまで出国を禁じられていたスーダンのオマル・ハッサン・アハメド・バシル(Omar Hassan Ahmed al-Bashir)大統領が15日、命令を無視し、空路で南アフリカを出国、帰国の途に就いた。スーダン政府当局が明らかにした。

 同国政府高官はAFPの電話取材に対し、「バシル大統領が乗った飛行機は(南アフリカの)ヨハネスブルク(Johannesburg)を出発した。今夜、午後6時半(日本時間16日午前0時半)ごろに到着する」と語った。

 バシル大統領は、ヨハネスブルクで開かれたアフリカ連合(African Union)首脳会議に出席していたが、国際刑事裁判所(International Criminal CourtICC)が出している逮捕要請を受け、同国の裁判所が14日、出国を禁じていた。(c)AFP