【6月11日 AFP】ノーベル賞を受賞した英国の生化学者、ティム・ハント(Tim Hunt)氏(72)が、女性科学者についての発言への批判が相次いだことを受け、英ユニバーシティー・カレッジ・ロンドン(University College LondonUCL)生命科学部の名誉教授職を辞職した。

 ハント氏は9日、韓国で行われた科学ジャーナリスト世界会議(World Conference of Science Journalists)の女性参加者らとの昼食会で、自身が経験した「女子とのトラブル」として、「女性が研究室にいると、3つのことが起きる。女性に恋をする、女性が恋をする、女性を批判すると泣かれる」と語ったとされる。

 ハント氏はこの発言について謝罪し、軽い気分で語ったものだったと弁解。だが一方で、「本心」だったとも述べている。

 ハント氏は細胞分裂を制御するタンパク分子の発見で、2001年にノーベル医学生理学賞を受賞した。(c)AFP