【6月10日 AFP】欧州を目指して主にアフリカから地中海(Mediterranean Sea)を渡る難民や移民の数が今年に入って10万人を超えたと9日、国連(United Nations)が発表した。難民の数が急増していることに欧州は懸念を募らせているという。

 密航対策に取り組んでいる欧州連合(EU)諸国にとって、移民急増の問題は緊急課題で、欧州にやってくる難民の受け入れを割り当てることなどが議論されている。

 国連難民高等弁務官事務所(UN Refugee AgencyUNHCR)は、今年1月以降、危険を冒して粗末な船やゴムボートなどで欧州に渡る難民と移民の数は10万3000人に達したことを明らかにした。

 今年に入ってイタリアには5万4000人の難民が到着した。国際移住機関(International Organisation for MigrationIOM)によれば、ギリシャには今年に入って4万8000人の難民や移民が到着。さらにUNHCRによればスペインに920人、マルタに91人が到着した。(c)AFP/Nina LARSON