【6月4日 AFP】米マサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)で2日、警官に切り付けようとした男が警察と米連邦捜査局(FBI)に射殺された。男はジハード(聖戦)を実行する目的で無差別に警察官を斬首する計画を立てていたことが明らかになった。

 ボストン市警(Boston Police Department)の発表によれば、ウサーマ・ラヒム(Usaamah Rahim)容疑者(26)は、「最も格好な」という理由で「青い制服を着た警官」を「狙う」計画を立てていたという。ラヒム容疑者はそのために、インターネットで3種類のミリタリーナイフとナイフの研ぎ器を購入していた。

 警察は、薬局の外でラヒム容疑者を2日午前7時に射殺したと発表。ラヒム容疑者が武器を捨てろという呼びかけを無視し、後退していた5人の警官に向かって突進してきたため、自らの身を守るため警官たちは発砲したと発表している。

 一方、ラヒム容疑者の共謀者とみられる逮捕されたデービッド・ライト容疑者(24)が3日、捜査を妨害した容疑で法廷に出頭した。裁判所の文書で、ラヒム容疑者らが無差別に警官を殺害する計画を立てていたことが明らかになった。

 ライト容疑者はラヒム容疑者の計画を事前に知らされており、警察に押収されるの避けるために通話記録やコンピューターのデータを削除し、さらにスマートフォンを廃棄するよう指示していた疑いがある。(c)AFP/Jennie MATTHEW